「看板」というと私たちの視界に入る、目線よりも高い位置に設置してあるもののイメージが強いですが、実際には足元でも活躍しています。
スーパーやコンビニなどのレジ前やエスカレーター前の床面に貼り付けてある「フロアシート」と呼ばれるシート状の看板のことで、床や道路など足元から私たちにアピールします。

フロアシートを使用するメリット

床面に貼るという特長を活かしたフロアシートならではのメリットがあります。

省スペース

看板などのように、設置するためのスペースを確保する必要がありません。

場所を問わない

壁がない場所でも使用できます。

複数の役割を持つ

場所の案内をするシートに滑り止め効果があったり、誘導しつつ動線をコントロールしていたりと、同時にいくつもの役割を持つものが多いです。

フロアシートの役割

フロアシートならではの様々な役割を担っています。

動線をコントロール

レジ前で足跡のフロアシートがあると、自然とそこで立ち止りませんか?
長々と書き連ねなくとも自発的に移動をコントロールすることができます。

誘導

矢印のマークなどを用いると、目的地に誘導する際などに大変有効です。

注意喚起

「とまれ」や「立入禁止」といった注意喚起がおなじみ。
注意喚起を促す象徴的な色使いとともに足元から警告を発します。

案内

そこが何売場なのか?どこの駅に向かっているのか?といった位置案内や、期間限定のセールや催事の告知するスペースとして活躍します。

装飾

テーマパークやショッピングモールなどで見かける用途で、場の雰囲気作りに一役を買っています。

フロアシート選びのポイント

フロアシートは床面に貼り人が乗る頻度が高いという特性があるため、シート選びの際には安全性を中心に配慮すべき点があります。またお客様が見落とさぬよう、視認性を高めるため光沢のあるコーティングを施したり、蓄光素材を取り入れるといった工夫も必要です。

  • 滑りにくい
  • 汚れにくい
  • 耐候性・耐摩耗性に優れている
  • 目立つものであること

周りに目を向けてみると、フロアシートの数が想像以上に多いことに気づき、同時に我々の行動が知らず知らずのうちにコントロールされてきたことを改めて実感します。
無意識的訴求効果も期待されるフロアシートはぜひとも有効活用したいアイテムの一つと言ってよいでしょう。